プログラミングを学びはじめると、必ず登場するのが「変数」という言葉。
なんだか難しそうに聞こえますが、イメージとしては「データをしまっておく名前付きの箱」です。
この記事では、PHPの変数について基本からわかりやすく解説し、実際にどうやって使うのかをサンプルコード付きで紹介していきます。
PHPを勉強し始めたばかりの方にもぴったりな内容なので、ぜひ手を動かしながら読み進めてみてください。
変数とは?
変数とは、データを一時的に保存しておく“箱”のようなものです。
たとえば「名前」「年齢」「点数」など、プログラムの中で扱いたいデータを入れておくことができます。



日常生活での例え
財布を変数だと考えてみてください。
- 財布の中に1000円を入れる → 変数に値を入れる(代入)
- 財布からお金を取り出して使う → 変数の値を使う(参照)
こう考えると、「変数=入れて取り出す入れ物」だというイメージがつかめてきますよね。
PHPで変数を使うためのルール
PHPで変数を使う際の基本的なルールは以下のとおりです
- 変数名は「$」で始める
- 例:
$name
,$age
- 例:
- 英数字とアンダースコアのみ使用可能
- 例:
$user_name
,$userAge
- 例:
- アルファベットで始める必要がある
- NG:
$1name
(数字で始める)
- NG:
- 大文字と小文字は区別される
$Name
と$name
は別物。
PHPでの変数の使用例
例1: 文字列を代入する
名前を変数に保存し、それを表示する例です
<?php
$name = "山田太郎"; // 変数に名前を代入
echo "こんにちは、" . $name . "さん!";
?>
解説
$name
という変数に"山田太郎"
という文字列を入れています(これを「代入」といいます)echo
を使って、文字列と変数を組み合わせて表示しています" . "
は文字列をつなげる記号(文字列の連結)です
こんにちは、山田太郎さん!
例2: 数値を代入して計算する
年齢と1年後の年齢を計算する例です。
<?php
$age = 20; // 現在の年齢を変数に代入
$nextYear = $age + 1; // 来年の年齢を計算
echo "現在の年齢: " . $age . "歳、来年は" . $nextYear . "歳です。";
?>
解説
$age
に 20 を代入しています(これは整数:int型)$nextYear
では$age + 1
を計算し、その結果を代入- 数値同士の足し算もそのまま書くだけでOKです
現在の年齢: 20歳、来年は21歳です。
よくある注意点
PHPの変数を使う際に注意したいポイントをまとめました。
❌ スペルミス
phpコピーする編集する$name = "太郎";
echo $nmae; // → エラーになります(変数名が違う)
変数名が間違っていると、値を正しく参照できません。スペルは丁寧にチェック!
❌ 初期化していない変数の使用
phpコピーする編集するecho $message; // → 未定義の変数。値を入れてから使いましょう
変数は値を入れてから使うのが基本です。最初に代入しておくようにしましょう。
まとめ
変数は、PHPの学習において最初に覚えるとっかかりのようなもの。
文字列・数値などのデータを「箱」に入れておくことで、あとから何度でも取り出して使えるようになります。
この記事で紹介した内容:
- 変数の基本ルール($で始める・名前の付け方)
- 文字列や数値を代入する方法
- 変数を使って表示・計算する方法
- よくあるエラーとその対処法